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色入れ工程
彫刻文字に色入をします。塗料の白色は経時変化によりかなり変化していますので生のままではなく微妙な変化を調合で表現します。塗料は半つや消しで使用するのが自然に仕上げるコツです。

メッキ剥離完成品
各々のメッキ剥離方法で剥離処理を完了し真鍮母材の状態に戻ったボディーカバー。表面は梨子地状で非常に美しい。ただし、すぐに酸化が始まるのでプライマーを吹いて置きます。



ファインダーの組立
フャインダーはすべての固体で非常に汚れていますので接着してあるレンズを外してクリーニングします。遮光用のモルト、遮光紙も新しくやり直します。
このカメラではリンクル(ちりめん)塗装もやり直してあります。



シボ革の貼付け
表面の汚れと古いゴム糊をきれいに落としたあと、両面テープにてシボ革を貼ります。
このカメラのシボ革の状態は良好でしたのでそのまま再使用しますが状態の悪いものは新規に作ります。ほぼ同パターンのシボ革は在庫していますがOLIMPUS/TOKYOの押し文字は入りません。

組立の完成
完成したボディです。この後コリメータで無限遠の調整をします。画像の後ろに見えるのはオーナーさんが分解して、トップカバーをペーパー掛けしてしまったオリンパスペンWです。


クイックリターンミラーの交換
一眼レフの場合ミラーの状態は大切です。ミラーにキズ及び腐食のあるものは交換します。
オリンパスペンF/FTの場合はミラーの厚さが特殊ですが、特別に製作して在庫しています。
(パーツのみの販売は致しません)


メッキ不良部品の再メッキ
腐食したメッキ部品は、一度剥離修正の上、再メッキをします。一般的なクロームメッキのほかに黒メッキ、アルミにはアルマイト、黒アルマイト処理などがあります。




塗装とレストア作業
裏蓋の組立
リベットを外して塗装した裏蓋と底蓋を再組立します。両部品の間には新規に製作した遮光用の黒パッキン紙をはさみ一部を接着後にリベットでカシメ加工します。リベットの頭部に黒塗料を塗ってから裏蓋開閉錠などの部品を取り付けます。
フィルムカウンターガラスの製作
現存の固体ではカウンターガラスの樹脂の劣化によりクラックの入っているカメラが多くあります。樹脂も黄ばんでいますのでアクリル板から新規に製作します。
(画像 左オリジナル 右製作品)

ニコンF(S)用の裏蓋カシメ用リベットを製作しました。
クロームボディをブラック(塗装)にする場合、分解しますので必要です。
(パーツのみのは販売は致しません)
分解・オーバーホール
塗装分解と同時に内部メカのオーバーホール・メンテナンスをしておきます。ファインダー、ミラー等の清掃、可動部分には適切なグリス、オイルを選択して注油しておきます。





塗装工程
脱脂、マスキングの後、塗装をしますが、塗料の密着度を上げるためプライマーを吹きます。その後、調色した塗料を吹付け、完了後、焼付ブースで焼付します。精密塗装ですので埃、塗装ブツには充分な対策をする必要があります。



メッキ(塗装)の剥離
カメラには梨子地のクロームメッキが施されていますが、塗装をする場合は塗料の密着度を上げるためメッキを剥離します。メッキは真鍮の上に銅、ニッケル、クローム(ニッケル無しもあり)が施されており、それぞれの方法で剥離します。ボディーに打痕、キズがある場合はメッキの剥離後に修正します。仕上げに中和処理をしておきます。
組立工程
塗装後、乾燥ブースにて養生をさせ、塗装ボディーが完成します。再組立はキズを付けないよう慎重に作業します(綿手着用)シボ革を再使用する場合はゴム糊のカスを充分に清掃して平滑な状況にしておきます。貼りつけはボンドで接着するか、両面テープかを適時選択使用します。


裏蓋の分解
ドリルにて底部のリベットを外します。この時、他の部品にキズを付けないよう、充分注意します。





シャッターのオーバーホール
経時変化でシャッターが粘ったり、正確に作動していない固体が多くあります。全ての部品を分解・洗浄後、再組立をします。





レンズのクリーニング
保管状態によりカビ、クモリ等が発生しているレンズのクリーニングをします。




ペン用フードの製作
ペン用のフードは数が少なく(特にペンW)入手し難いため、旋盤により真鍮丸棒から削り出しで製作します。




モルトプレーン(フェルト)の貼り付け
その後に遮光用のモルトプレーンを貼ります。ペン系の場合は型紙より切り出したフェルトを使う場合もあります。